ピアカウンセリングとは

介護に役立つ用語集

ピアカウンセリングとは、同様の悩みや苦労を感じている人同士が集まりって対等な立場で自由に語り合い、グループでサポートするカウンセリング法のこと。

人は、同じような状況にある人や同様の経験をした人のことばに耳を傾ける傾向にあります。教師やカウンセラーにはこころを開けなくても、「似たもの同士」であれば話をしやすいのです。

ピアカウンセリングでは、共感はしても回答は出さない、問題はあくまでも個人のもので他の人が責任を負うことはないという特徴を持っています。

1.ピアカウンセリングの目的

ピアカウンセリングは、同じ問題を抱える「仲間」と、そこで行われるディスカッションをスムーズに運営するためのピアカウンセラーで行われます。

カウンセラーと一対一のカウンセリングとは異なり、ピアカウンセリングは参加する人たちが似た背景を持っています。「こうすればいいよ」「こうしたら失敗したよ」など、グループ内で体験やこころを共有することを目的としています。

要介護者、または介護者は、それぞれ異なる立場において悩みを抱いています。介護される側は“尊厳の問題”を、介護する側は“無力感”を抱えていることは少なくありません。

このような悩みを聞いてもらう、似たような経験を持つ人から話を聞くことで、こころが軽くなったり、ヒントを得ることは多いでしょう。

2.ピアカウンセリングのルール

ピアカウンセリングには「キホンのキ」ともいうべきルールが存在します。ときとして社会的マイノリティのグループディスカッションが行われることもありますので、まさしく以下のポイントがルールです。

  • 守秘義務=そこで話題に上がったこと、参加したメンバーなど外部に漏らさない
  • 話の聞き方=可能な限り共感の態度を示す。話の腰を折らない。発言・質問があればその人が話し終わった後にする
  • 話し方=意見が食い違う人がいても攻撃の対象にしない。ひとりで発言の時間を“独占”せず、他の人のペース・時間に合わせる

特に守秘義務は重要で、他の場所でメンバーに会ってもそのときの話はしないことが求められます。いつ、誰に聞かれるかがわからないからです。

3.ピアカウンセリングを運営するピアカウンセラーの養成講座

ピアカウンセリングを運営するピアカウンセラーになるためには、一般社団法人日本心理療法協会認定の講習を受けてレポートを提出し、同協会に認められ受講修了証を得ることが必要です。

養成講座は集合形式で行われることもあれば、資格取得や通信教育を手がける学校で、またはオンラインで実施されることがあります(ピアカウンセラー認定講習会│LPオープンカレッジ)。

できることなら、集合形式の講習を受けることが望ましいものです。というのも、知識を得るだけでなく、カウンセリングの運営方法「総合演習」を体験できるからです(ピアカウンセラー養成講座│FUTSU Lab.)。

まとめ

同じ悩みを持つもの同士だからこそ理解しあえることがあり、それを実現するのがピアカウンセリングです。特に介護においては、家に閉じこもりがちになり、それが悩みを大きくする側面があります。ピアカウンセリングについては、以下の4つを特に理解しておきましょう。

  1. ピアカウンセリングとは、同様の立場にある・似た悩みを持つ人同士が自由に語り合うことで互いをサポートするもの
  2. ピアカウンセリングの目的は、体験談やきもちを共有し、こころを軽くしたり、自身で有益な決断ができるようにすること
  3. ピアカウンセリングのルールのうち、一番重要なのは守秘義務
  4. ピアカウンセラーの養成講座は、集合形式で行われるものを選択するのがベスト。より深い理解や体験を得られる