ドライスキンとは

介護に役立つ用語集
介護に役立つ用語集

ドライスキンとは、皮膚の角質層内の水分や皮脂が失われ、乾燥してしまった状態。

水分は、角質細胞内のアミノ酸や尿酸などで構成されていますが、加齢やストレスで減少します。皮脂は、その分泌量のピークが20~30代で、それ以降は減少していきます。

ドライスキンが起きると、かゆみや湿疹が発生しやすくなります。ドライスキンの状態が進むと、常に体がむずかゆく、これにより睡眠が阻害される、ストレスを感じるなど生活に支障をきたすようになります。

1.高齢者のドライスキン

高齢者にドライスキンが発生しやすくなる原因は多くあります。その中でも、高齢者ならではの原因は、皮膚の柔軟性が低下することです。

他には、次のような原因でドライスキンが起こります。

  • 原因が皮膚の状態にあるもの=アトピー性皮膚炎など
  • 原因が外的刺激によるもの=洗剤や特定の金属、ちくちくする衣類に接するなど
  • 病気によるもの=栄養の偏り、ビタミンA欠乏症、腎不全など

高齢者、特に認知症などによりコミュニケーションがうまく取れない人は、「どこがかゆい」「眠れない」などの情報を発しづらい状況にあります。そのため、支援・介護をする人が皮膚の観察をし、本人に確認をしながら手当てをしなければなりません。

2.ドライスキンへの対策

ドライスキンを発生させない・悪化させないためには、皮脂を取り過ぎないこと、栄養に気をつけることが重要です。

  • 入浴=熱いお湯での入浴や長湯をしない・洗浄力の強いボディーソープを使わない・強くこすらない
  • 保湿=入浴後や乾燥が気になるときはボディーローションを使う・処方された軟膏を塗る
  • 室内=必要に応じ加湿器を使用する・冷暖房が必要な季節はその風が直接当たらないように調節する
  • 食事など=偏った食事をしない・ビタミンAを含む食材を使用する・水分の摂取を心がける

このように、ドライスキンへの対策は、体の内外から行うことが望ましいといえます。いくら入浴に気をつけたりボディーローションを使用しても、栄養状態がよくなければ、ドライスキンの軽減・改善は難しくなります。

3.ドライスキンと褥瘡

加齢により皮脂分泌や発汗の低下が起こると、ドライスキンが進む一方です。ドライスキンは皮膚の柔軟性を奪いますので、摩擦に弱くなり、褥瘡が発生しやすい状態を生みます。褥瘡予防のためにも、ドライスキンの緩和・抑制がとても重要です。

もしも褥瘡が起こりやすい部位にドライスキンを確認したら、

  • 保湿剤(ボディーローションや処方された軟膏)の塗布
  • 保湿を行った後、褥瘡の起こりやすい骨突起部にラップなどのフィルムを貼る
  • 入浴の際には、弱酸性の肌に優しいボディーソープなどを使用する
  • 状態に応じてボディーソープや石鹸の使用を控える

といった工夫をします。

もちろん、上で取り上げたように食事の偏りをなくすこと、水分を積極的に摂取することも大切です。

※食事や水分摂取については、持病との関連もありますので、医師の指示に従います。

まとめ

ドライスキンとは、多くの世代で現れるもので、特段珍しいものではありません。しかしながら、高齢者においてはその症状がひどくなりがちであること、褥瘡との関連が深いこともあり、注意が必要です。ドライスキンについては、以下の4つを特に理解しておきましょう。

  1. ドライスキンとは、皮膚の水分や皮脂が失われてしまった状態のこと
  2. 高齢者がドライスキンになりやすい原因は、皮膚の柔軟性が低下すること。外的刺激や病気などから引き起こされることもある
  3. ドライスキンへの対策は、皮脂を奪わないこと・栄養バランスに気をつけること
  4. ドライスキンが進むと褥瘡が起きやすくなる。保湿剤の使用・フィルムの使用などの方法を聞いておき、実践できるようにしておく

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