認知機能障害とは

介護に役立つ用語集
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認知機能障害とは、人が後天的に身につけた能力ないしは記憶のうち、時間や場所・人の認識、理解や判断、言語・計算など人としての高度な知的能力に支障をきたした状態で、認知症の中核症状とされる。

明確に「ことば(単語)とモノとが結びつかない」「計算ができない」「人を認識できない」という症状を呈することもあります。しかし、いわゆる「普通」と「晃名かな認知機能障害」の中間地点ともいえる症状(集中力に欠ける・落ち着きを失う・これまで自然に行っていた仕事や料理の手順に戸惑うようになる)という形で現れることもあります。

1.認知機能障害の種類

認知機能障害は、いわゆる認知症の中核症状とされています。認知症と診断された人には何がしかの中核障害が現れます。

  • 見当識障害=日にち・時間・場所・人・季節がわからない
  • 記憶障害=これまでの記憶が失われる・ついさっきの出来事を覚えていない
  • 理解や判断力の障害=言われたことを理解するのに時間がかかる・いつも行っていること以外のことをしようとしたときに迷ってしまう
  • 実行機能障害=何かを行うときに計画を立て効率よく行うことができない・想定外のことに遭遇したとき順序だてて行うことができない
  • 失語障害=他の人の話は理解できるが自分自身からうまく話すことができない・自分自身からは正しく発言できるが他の人の話を理解できない
  • 失認障害=味は感じていても何味かわからない・触られていることがわかってもどこを触られているのかがわからないなど
  • 失行障害=着替える意志があり行おうとしても上着に足を入れようとするなど

2.統合失調症と認知機能障害

統合失調症は、高齢者にも現れる精神領域の病です。高齢者の場合、幻覚や妄想がその主な症状ですが、高齢者の統合失調症の中には認知機能障害が含まれることがあります。

上で挙げた症状以外に、次のようなものがあります。

  • 集中力の低下=これまで日常的に行っていたことにも集中できなくなり、時間がかかる、ないしはそのことを最後まで成し遂げられなくなる
  • 表現力の低下=言葉のやり取りの中の「たとえ」が理解できない・使えない

3.認知機能障害は回復するか

軽度の認知症と診断された人たちの約半数は、回復することがある調査でわかっています(認知症「前段階」、半数は回復…高齢者4年間追跡調査│ヨミドクター)。

そのためには、「脳を積極的に働かせる」ことが必要です。できることなら、他の人(家族や入居施設のスタッフ、同じ施設に入っている他の入居者)と行うことで、より脳を働かせることができます。

  • 音楽を聴く=音楽を聴きながら体を動かすことで、脳の「聞く」「体を動かす」機能を刺激する
  • ゲームをする=トランプや将棋、囲碁など、先を読む必要のあるゲームをすることで「考える」「判断する」機能を刺激する
  • 本を読む=理解の程度にあわせた本(絵本でも可)を読むことで、脳の「言葉」「認識」機能を刺激する

もちろん、栄養の偏りに気をつける・きちんと睡眠をとるといった健康維持も欠かせません。当然のことながら、医師から処方された薬を服用すること・リハビリも必要です。

まとめ

認知機能障害とは、認知症の中核障害で、ときに生活や人間関係に困難をきたすことがあるものです。認知機能障害については、以下の4つを特に理解しておきましょう。

  1. 認知機能障害とは、記憶・理解・判断・言語など「人としての知的な能力」に支障をきたすこと
  2. 認知機能障害は、認知症の中核症状。記憶障害や失語、実行機能障害、理解・判断力の障害などがある
  3. 高齢者が統合失調症となった場合、認知機能障害が含まれることがある。集中力低下・表現力低下など
  4. 認知機能和障害は、回復することもある。認知症を早期に発見し、脳を働かせる・栄養の偏りに気をつけるなど健康維持が大切

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