カンジダとは

カンジダとは、カビの一種の真菌といわれるもので、陰部や皮膚、ときとして呼吸器官をおかすことがある。

ときに「性病のひとつ」といわれることがありますが、だれもが経験する可能性のある感染症で、体調不良やストレス、抗生物質投与で免疫力が落ちたときに発症しやすいとされています。

粘膜部分でこのカンジダが“悪さ”をしたとき、陰部や気管支、肺、口腔内で炎症が起こります。外陰部の場合、炎症によるかゆみが生じますし、気管支や肺なら発熱、せき、たん、だるさを発端に、呼吸困難にまで至ることがあります。

1.カンジダが男性に影響するときとその症状

カンジダが男性陰部に影響を及ぼすことは少ないとされていますが、いわゆる包茎で粘膜がひだを形成している部分で炎症を起こし白っぽい色を呈してかゆみを生じさせることがあります。また、亀頭部で炎症が発生した場合、ただれたように見えかゆみを訴えたり、カンジダ菌が尿道に入り込んで尿道炎に発展することもあります。

女性に比較してカンジダ菌による炎症は少ないとされる男性ですが、気づかないうちに症状が進むと自然治癒を望むことはできません。特に抵抗力が低い高齢者の場合、陰部や気管支、肺のみならず、わきの下や皮膚のくびれ部分、指や爪の間、おむつ着用によるおむつカンジダ症、入れ歯による口腔内カンジダ症が起きやすいとされています。

2.カンジダが女性に影響するときとその症状

女性は、男性と比較して体のつくりが複雑です。外部とのつながりが強い臓器といわれる子宮・膣が存在します。そもそも膣には外部から進入するよくない菌を“殺傷”するためデーデルライン桿菌が存在しますが、体調不良や抗生物質の使用などで膣内の菌のバランスが崩れてしまい、カンジダ症を起こすことがあります。

膣内での炎症は、いわゆるおりものを増加させ、膣内・外陰部のむずがゆさを引き起こします。おむつを使用していない場合、できるだけ通気性の良い下着を使用すること、入浴後は外陰部をしっかりと乾燥させることが大切です。特に夏場の高温多湿は、カンジダ菌の好む環境となります。

また、男性の場合と同様、皮膚のくびれ部分や口腔内でのカンジダ菌の繁殖に注意が必要です。

3.カンジダ治療に用いる薬

カンジダによる炎症は、炎症を発症している部分的な問題と、持病や使用している薬による免疫力の低下(全身的な問題)のふたつの側面から考えます。

特に高齢者は抵抗力が落ちている人も少なくありませんので、皮膚や口腔内といった発症部位への塗り薬投与のみならず、症状によっては内服薬(トリアゾール系・ポリエン系)を処方されることもあります。製品によって、カプセル・シロップ・経口用ゲルなどの種類がありますので、服用のしやすさも考慮してもらえます。

カンジダ菌は、そもそもヒトの体に存在するものです。発症を繰り返すことも決して珍しくありません。医師や薬剤師に教えられたとおり経緯を観察したり、塗り薬・飲み薬へのアドバイスをメモし実践することで、ぶりかえした時も対処に慌てずに済みます。

まとめ

カンジダとは、性病と受け取られがちですが、そもそもヒトの皮膚に存在する菌です。カンジダ菌とその影響などについては、以下の4つを特に理解しておきましょう。

  1. カンジダとは、真菌の一種で、ときとして陰部や口内、呼吸器官をおかすことがある
  2. カンジダ菌が男性に影響する部位は外陰部、わきの下や皮膚のくびれ部分、尿道、口腔内
  3. カンジダ菌が女性に影響する部位の多くは、膣や外陰部など。男性と同様、皮膚や口腔内で炎症を起こすことも
  4. カンジダ治療には、皮膚に塗る外用薬、必要に応じて内服薬が処方される