アセスメント(課題分析)とは

アセスメント(課題分析)とは、福祉や医療の現場で、検査結果などを評価し、解決すべき問題点をあぶり出すこと。特に介護の分野では、介護支援専門員(ケアマネージャー)が要介護者の状態・生活環境などの情報を集め、総合的に分析することにより、要介護者の抱える生活課題を明確にすることを指します。

個々人における問題点(主観的・客観的問題点)は異なるため、これまでの生活や今の状況を正しく知ることが、要介護者に適した介護サービスを的確に導き出すための基本となります。

※アセスメント(課題分析・評価)などから総合的に導き出されたケアプランについて知りたい方は、以下の記事も参照ください。

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2017.08.02

1.アセスメントと介護保険の関係

アセスメントにより導き出された問題点には、生命の安全・生活面での安全・生活から感じられる豊かさ(=生活の質・QOLともいう)の視点から優先順位をつけます。当然「生命の安全」が一番ですが、もちろんQOLまでカバーできればいうことはありません。

しかしながら、介護・支援を受ける際に利用する介護サービスの“原資”は、そのほとんどが介護保険です。だれもが望むだけ活用できるものではありません。そのため、どうしても優先順位をつけざるを得なくなります。

ひとつの事柄を複数の面からよく考えたアセスメントは、介護保険制度利用に伴うケアプラン作成の重要な情報源となります。

2.アセスメントに使用するアセスメントシート

アセスメントには、「アセスメントシート」というものが使われます。アセスメントシートには、要支援者・要介護者が抱える問題とその原因(個人因子/環境因子)を明確にするためのチェック項目が記されています。

できることとできないことを点数で表し、それをどうすれば改善できそうか、本人がそれについてどのように感じてどこまで改善したいと考えているのかなどを書き込みます。

アセスメントシートを構成するものは

  • 自分自身で自身の世話がどこまでできるのか
  • 家事や通院など最低限の生活をどこまで行えているか

の大項目2種に分けられていて、その基本となっているのは厚生労働省が示す23項目です。

3.介護課程におけるアセスメント

介護保険を利用した介護サービスを利用し、「その人らしい暮らし」を実現するためには、

  • 情報収集
  • アセスメント
  • 介護計画(ケアプラン)策定
  • 介護の実践
  • 実際に行われた介護への評価(モニタリング)

を繰り返す必要があり、これを「介護課程」と呼びます。

このサイクルは、要介護者の場合1カ月に1度、要支援者の場合3カ月に1度行います。

これは、介護サービスの利用が適切であるかどうか、当初定めた介護プログラム(ケアプラン)が効果を表しているかを確認するために必要だからです。

時間の経過とともに変化する要支援・要介護者の身体的ないしは環境的状況にいち早く気づくためにも繰り返しアセスメントを行うことが求められています。

まとめ

アセスメントとは、介護保険サービス利用の入り口として重要な事柄です。アセスメントについては、以下の4つを特に理解しておきましょう。

  1. アセスメントとは、要支援者・要介護者の身体的状況・生活環境などの情報を総合的に分析すること
  2. 介護保険で利用できるサービスには上限が。このため「本当に必要なこと」を見極める必要がある
  3. アセスメントシートには、本人が抱える問題とその原因を明確にする項目を記す
  4. 介護課程におけるアセスメントは、介護サービスを利用し始めてからも定期的に行われる