ギャッチベッド(介護用ベッド)とは

ギャッチベッド(介護用ベッド)とは、背中部分・膝部分の角度調整や、ベッドそのものの高さ調整を行えるもののことで、「特殊寝台」とも呼ばれる。

介護保険でレンタル費用をカバーされる範囲は要介護2以上の人で、その方の状態によって選択しますが、寝心地についてはマットレスとも併せて考えます。

ギャッチベッドは、「どこが動くか」「電動か手動か」「使用する方の身長に合っているか」「寝室に入れたとき介護する方が動くスペースを確保できるか」などの面で検討します。

※ギャッチベッド(介護ベッド)の選び方については、以下の記事もご参考になさってください。

介護用ベッドの種類をご説明!「良いベッド」選び方5点と介護保険との関連性

2017.09.20

1.ギャッチベッドの特徴

ギャッチベッド(介護ベッド)の特徴は、「姿勢の保持」と「介護のしやすさ」です。

  • 背中や膝の部分の角度が変えられる(起き上がりやすくする/足のむくみ予防をする/床ずれの低減が図れる)
  • ベッドそのものの高さを変えられる(低くすると落下してもケガをしにくい/高くすると介護にまつわる作業がしやすい)

最近では、背や足部分だけでなく、フルフラットにして就寝している最中に床面を数時間おきに左右に持ち上げ、寝返りを促す機能を持つギャッチベッドもあります。寝返りの手助けをすることで、体圧を分散させることにより、床ずれ(褥瘡)の悪化を防ぐことを目的としています。

2.ギャッチベッド(介護ベッド)の構造

上で触れたとおり、主流のギャッチベッドは、背上げ・足上げと、ベッドの高さの調節が主な特徴です。

これを実現するために、

  • 臀部あたりの背上げ角度調整
  • 膝裏あたりの足上げ角度調整
  • ベッドの足部分にある高さ調整

と、3つの部分が動かせるようになっています。

最近のギャッチベッドでは、背上げの際に背中の皮膚の摩擦を少なくするよう、臀部あたりの角度調節をするときに5センチ程度の“あそび”を持たせたものが増えています。このことにより、既にできてしまった褥瘡を刺激せずにすみます。

また、背上げに連動して適度に足上げができるものもありますので、自分でしっかりと座ることのできない方でも背中がずり落ちてくることはありません。

これらを実現するため、上げ下げを行う際に「電動」ないしは「手動」で操作します。電動は要介護者ご自身でも操作できる便利さがある一方、停電などいざというときに困ってしまうというデメリットもあります。

3.ギャッチベッドと介護保険

このように介護の際に便利なギャッチベッドですが、介護保険を利用できるのであれば、自費購入でなくてもレンタルで安価に済ませることができます。

たとえば

  • 介護用ベッド+ベッドの柵+マットレス=月額1,000~

となります(1割負担の場合)。

しかしながら、自宅と子の家など、2箇所以上で介護保険を利用したレンタルは不可です。主に介護を受ける場のみの適用となりますので注意が必要です。

致し方なく2箇所を行ったり来たりしなければならない場合、自費でも安く借りられるレンタル業者を探す・自費で購入する、のいずれかの方法を採らなければなりません。いずれにせよ、ケアプランを作成してくれるケアマネージャーに相談すれば、安価なレンタル方法・購入方法を教えてくれるでしょう。

まとめ

ギャッチベッド(介護ベッド)は、要介護度が高い方を自宅で介護をするときに欠かせないものです。ギャッチベッドについては、以下の4つを特に理解しておきましょう。

  1. ギャッチベッドとは、背や足を上げたり、ベッドそのものの高さを調整できるものを指す
  2. ギャッチベッドの特徴は、姿勢の保持・介護のしやすさ。中には就寝中の寝返りを促すものも
  3. ギャッチベッドは、背上げ角度・足上げ角度・高さ調節の“三大構造”で成り立っている
  4. ギャッチベッドは、要介護の程度により介護保険でレンタル費用をカバーできる