介護認定審査会とは

介護認定審査会とは、要支援・要介護認定に関する審査や判定を行う機関。自治体(市町村長)が定めた学識経験者により構成され、主治医の意見書をもとに保健、医療、福祉の観点から二次判定を行います。

それに対し、一次判定は、チェックリストをもとにコンピューター判定となります。これに加え、上記の介護認定審査会でさらなる議論が行われ、介護保険申請者の最終判定が実行されます。要支援・要介護認定の度合いにより、利用できる介護サービスや、保険給付限度額、認定有効期間が決定します。

※要介護認定については、以下の記事もご参考になさってください。

要介護認定とは?申請方法と判定方法について知っておこう

2017.07.28

1.介護認定審査会での判定基準は?

要支援・要介護の認定基準では、要支援・要介護者を次のような状態(7段階)に分けます。

  • 要支援1=日常生活の基本動作はほぼ行えるが、入浴などに見守り・付き添いが必要
  • 要介護2=日常生活の基本動作はほぼ行えるものの、立ち上がるときに不安定で、介護予防サービス利用で状態維持が見込める
  • 要介護1=食事・排泄はほぼ自分でできるものの、まれに手伝いが必要。心身状態の不安定や認知症による介護が必要なことも
  • 要介護2=食事・排泄にも介護が必要なときがある。立ち上がりや歩行時にも手助けが必要
  • 要介護3=食事以外の自分の身の回りのことがほとんどできず、歩くことも困難
  • 要介護4=要介護3の状態に加え、認知症による理解力の低下・問題行動が表れていることも
  • 要介護5=食事を含む身の回りのことができない。認知症による理解力の低下・問題行動が表れている

2.要介護認定の際に用いられる「介護認定審査会委員テキスト」

要介護認定は全国どこにいても一律に行われるべきものです。しかしながら、二次判定は人のすることでもあり、どうしてもバラツキが生まれることが懸念されます。

このようなバラツキを最小限にとどめるため「介護認定審査会委員テキスト2009」で判定基準が定められています。平成21年に国が設置した「要介護認定の見直しに係る検証・検討会」では、バラツキの多い項目は、自治体などからの質問が多い項目であったとし、現場での混乱・負担があったと推定しています。

これを受け、要介護判定基準の“バイブル”となる介護認定審査会委員テキストが平成28年4月に改正され、「介護認定審査会委員テキスト2009改訂版」となりました。要介護者が増加するこれから先も、同様の改正が行われることでしょう。

3.介護認定審査会の委員に求められる資格や任期は?

介護認定審査会の委員は、医療・保健・福祉に関する専門家で成り立っています。その定数は5人で、

  • 医師・歯科医師・薬剤師
  • 看護師・保健師・歯科衛生士
  • 介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門医

などで構成されます。

任期は2年、再任を妨げるものではありません。医療や福祉に関わる問題ですので、当然の事ながら守秘義務が課せられています。介護認定審査会は市町村附属の機関として設置されますが、ときとして複数の市町村共同の設置となることもあります。

まとめ

介護認定審査会とは、「要介護認定」を行う機関のことです。介護認定審査会については、次の4つを特に理解しておきましょう。

  1. 介護認定審査会とは、要支援・要介護認定の二次判定を行う機関。要支援・要介護の度合いを見定め、保険給付限度額なども決まる
  2. 介護認定審査会での判定基準により、要支援・要介護度を合計7つの段階に分類する
  3. 要介護認定の際には「介護認定審査会委員テキスト」が用いられ、自治体により判定のバラツキがないようにしている
  4. 介護認定審査会委員に求められる資格は、医師・看護師・介護福祉士など「医療・保健・福祉の専門家」