猫を飼うことが認知症予防につながる?その理由4つをご説明!

猫と認知症

老後、ふたり暮らしないしはひとり暮らしになったとき、圧倒的に減ってしまうのが「会話」かもしれません。この点で、今ペットを飼うこと、特に猫に注目が集まっています。

猫を飼うことは認知症予防につながるとされていますが、その理由は何でしょうか。その他にペットを飼うことのメリットは何なのでしょうか。

今回は猫を飼うことが認知症予防をはじめとし、老後の生活を満たしてくれることの理由をご説明します。この記事を読み終えた頃には、心豊かな老後にするためのヒントをつかんでいただけるはずです。

1.ペットを飼うことの“効用”

ペット

人間は、自分より小さく世話を求めるものに“愛らしさ”を感じるようにできています。高齢者施設に近隣の保育園から子どもが遊びに来ると、生き生きとした表情を見せる高齢者がいることを見聞きしたことがあるかもしれません。

これを自宅で実践するなら、ペットを飼うことで実現できます。ペットを飼うと、

  • 運動(ペットの世話)
  • 触れ合うこと(会話に近い行動)
  • 頭を使う(えさやりや毛づくろいの手助けにより生活リズムを一定に保つこともできる)

といった行為が必要ですので、「自分が誰かのためになる」という自信を持てると同時に、実際に「求められている」という安心感を得る一助になる、というのが概ねの見方です。

2.「飼うなら猫がいい」、の理由

猫

同じペットでも、なぜ猫がいいのでしょうか。それは、

  • 猫は室内飼いが可能で、散歩が必須でない
  • 猫はいい意味で気まま、自由な関係でいられる
  • 猫は高いところも好むため、視野が狭まりがちな高齢者にとって訓練になる
  • 猫は犬よりも寿命が長く、いわゆる「ロス」を経験する可能性が低い

という特徴を持っているからです。

3.猫などのペットが人間の身体に及ぼす影響

自宅で「家族として暮らせる猫などのペット」は、ただかわいいだけではありません。医学的な面でも、その役割は大きいことが確認されています。

3-1.オキシトシン分泌促進

脳が“快感”を覚えることで分泌されるオキシトシンというホルモンがあります。食事がおいしい、好きな音楽を楽しむ、といった行動から満足感を得られるのは、このオキシトシンの効果で、かわいらしいものに触れることでもこのオキシトシンの分泌を促すことができます。

オキシトシンは、他の誰かと良好な関係にあるときにも分泌されます。そのことからストレス解消につながり、争いごとや恐怖心を抑制することも確認されています。これは猫をはじめとしたペットとの間でも同様です。

3-2.セロトニンの分泌

認知症発症の原因のひとつとされている脳内伝達物質「セロトニン」の不足にも注目しなければならないでしょう。自律神経を司るセロトニンの不足を解消するためには、スキンシップが効果的です。

とはいえ、高齢者にとって、握手やハグをする機会は若い世代に比べ低いものかもしれません。本来なら、人対人での握手やハグ、ときに性的接触も精神面においては必要なものです。しかし、既に家族関係が“固定”している高齢者にとって、たとえ独身であってもこれらのチャンスは少ないかもしれませんし、周囲の理解が深くなければ実現しません。

「老人が恋愛なんて」、という風潮は、現代日本にも残念ながらいまだ存在しています。また、たとえ性的な意味はないものであっても、高齢者にとってハグはハードルが高いかもしれません。

これらを解消するためにも、ペットとのふれあいは重要です。

3-3.メラトニンの合成

高齢者にとって、夜の眠りが浅い、ないしは眠りに付くことが難しいことは苦痛となります。質のよい睡眠を確保するためにはメラトニンが必要で、メラトニンの“原料”となるセロトニンが枯渇すると、眠りの面でもトラブルが生じます。

メラトニンはいわゆる「体内時計」を正しく保つため重要視されている物質で、夜間増加するのが一般的です。猫や犬など室内で飼うことのできるペットは、一旦なつくと、夜間ベッドに入ってくることも多くあり、このふれあいにより眠りの質が向上するともされています。

4.ペットが高齢者ならではの悩みを解消する仕組み

人に抱えられる猫

高齢者にとって、認知症は避けて通りたい最大のものでしょう。認知症予防には

  • 食事や睡眠などの生活習慣を正しい状態にする
  • 脳に刺激を与える(読書をする/ゲームをする/人や動物との接触をする)
  • 積極的に身体を動かす

ことが重要です。

猫をはじめとするペットの存在は、「決まった時間にえさを与える」「必要に応じて室内環境を整える」「ふれあいを通して刺激を受ける」ことにつながります。これらは上記3点を満たし、自然と認知症予防行動をとることとなりますので、猫などのペットを飼うことを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

猫や犬などのペットを飼うことは、「新しい家族」を迎えることでもあります。これについてご家族で話し合いをすることで家族の関係を“キープ”することもできますし、お子さんやお孫さんが遊びに来たとき、共通の話題ができるというメリットもあります。

無理せず自然に認知症予防ができるとされるペットの飼育は、ときに面倒なことがある反面、大きな喜びをもたらしてくれるはずです。

猫を飼うときにはキャットフード選びにも気をつかってあげてください。