介護派遣の仕事内容とは?介護業界に強い派遣会社ランキングTOP5

介護の職業に携わる人たちは、すべてが正社員ではありません。中には介護職に特化した派遣会社に登録をし、そこから介護施設へ、または介護関連業者へ派遣される「派遣社員」という働き方をしている人たちがいます。

介護の仕事に、派遣という形で携わる人たちの働き方の実態はどうなのか、人気の派遣会社はどこかなど、「介護」と「派遣」の関係性をご説明したいと思います。

1.そもそも「派遣」という働き方とは?

「派遣」とは、いわゆる非常勤(非正規労働)とされる働き方の一種です。事業者が突然の欠員や仕事量の増加などで、人手不足を補うため、派遣会社から適した人材を一時的に招くものです。「派遣切り」とは、このような働き方をしている人たちとの契約を会社都合で一方的に打ち切るもので、一時期大きな話題となったのはご存じの通りです。

この問題を受け、厚生労働省では平成27年(2015年)に「労働者派遣法」を改正、雇用安定へ向けての義務・キャリアアップ教育の実施など、労働者側が一方的に辛い思いをしないようなルールを盛り込みました(派遣で働く皆さまへ~平成27年労働者派遣法改正法が成立しました~│厚生労働省)。

とはいえ、派遣という働き方は何も悪い面ばかりではありません。知識や技術を持っていてもフルタイムで働けない人が、都合の良いタイミングで働くチャンスを得られるのです。特に働き手が不足しがちとされる業界にあっては、重宝されているものです。

2.介護の現場での「派遣」仕事内容

では、介護の現場に派遣される人たちは、どれほどの割合なのでしょうか。統計などから、そのすがたを見てみましょう。

2-1.訪問系介護サービスでは、約6割のスタッフが「派遣」

公益財団法人介護労働安定センターの調査では、以下のように示されています(介護労働の現状について〈平成28年度介護労働実態調査〉│公益財団法人介護労働安定センター)。

介護労働の現状について〈平成28年度介護労働実態調査〉│公益財団法人介護労働安定センター

介護サービスに携わる人たち(介護サービス従事者)のうち、派遣(非正規労働)が占める割合は、

  • 訪問系=60.4%
  • 施設系(入所型)=34.1%
  • 施設系(通所型)=52.4%

となっています。良く耳にする「介護スタッフの不足」がここでも透けてみえます。訪問系で派遣が突出しているのは、契約している要介護者の求めに応じ「人手が要るとき」「そうでないとき」の差があり、介護事業者が必要に応じて人材を確保するため、と考えられます。いわゆる単発の仕事、という訳です。

2-2.派遣のかたちは「常用型派遣」「登録型派遣」のふたつ

派遣といっても、派遣会社に常時雇用される「常用型派遣」と、派遣先が求める間だけ契約を結ぶ「登録型派遣」の2種に分けられます。

常用型派遣は、専門性が高いいわゆる優秀な人材で、派遣会社自体が「この人を手放したくない」「この人ならいつでもどこへでも出せる」と考えたときの契約方法です。一方の登録型派遣は、派遣会社が常に雇用できるだけの勤務時間が確保できない(単発ないしは1日数時間×週数日)人にメリットがあります。

いずれにせよ、雇用されているのは派遣会社です。先に聞かされていた仕事内容や勤務時間などと、派遣された先で求められたことが異なる場合、ないしは扱いについて疑問を持ったときは、派遣会社に相談して対応してもらいます。

2-3.登録型派遣とアルバイト・パートとの違い

単発ないしは短時間働く登録型派遣と、いわゆるアルバイトとはどこが違うのでしょうか。上でも触れたとおり、派遣会社から派遣されたスタッフの雇用主は、その派遣元である派遣会社です。一方、アルバイトやパートは、介護事業者が雇用主ですので、「どこと契約しているのか」が大きな違いです。

これは、何かしらの問題が生じたとき、

  • 登録型派遣=派遣会社が対処する
  • アルバイト・パート=自分自身で問題解決に当たる

という違いを生みます。

アルバイト・パートであっても、一定の労働時間を越えたときには、事業所が健康保険・厚生年金保険に加入させなければならないという決まりがあります。本来ならば「守られる権利」があるにもかかわらず、そのルールが遵守されていないときは、自分自身で会社に確認・加入を願い出るといった煩雑な折衝を自ら行わなければならないこともあります(人を雇うときのルール〈4.社会保険〉│厚生労働省)。

3.これも派遣の仕事?「夜勤」

介護職を得意とする派遣会社の求人を見ると、「夜勤専門」「夜勤専従」というキーワードが出てくることがあります。入居型施設では、日中にリハビリや入浴、食事のケアを行います。そして夜は当然のことながら「就寝」の時間となります。

仕事内容はトイレのお手伝いやおむつの交換が主なもので、日中の仕事ほどつらくはない上、一晩の勤務(16から17時間)で20,000円~と高収入です。夜勤専門(夜勤専従)であれば変則的なシフトでないので、体調管理もさほど難しくないことから、「夜勤だけで済むならその方がいい」と積極的に希望する人も少なくありません。また、他のスタッフとの関わりが少ない・施設のイベントごとに“振り回される”ことが少ないこともメリットのひとつではないでしょうか。

4.介護スタッフ派遣に強い派遣会社のランキング上位は?

もしも介護に関わる仕事を「派遣」というかたちで得たいとき、どこを探せばいいのでしょうか。サポート体制の整った有名な会社や、仕事の登録件数が多く評判の良い会社は以下のとおりです。

4-1.ナイス!介護

ナイス!介護

登録型派遣に強い派遣会社で、選任スタッフが仕事探しからキャリアアップに至るまで相談にのってくれます。また、有料ながら初任者研修・実務者研修の講義も行っていますので、「ブランクがある」「ステップアップしたい」という方にもおすすめです(ナイス!介護)。

4-2.ブレイブ介護士

ブレイブ介護士

福利厚生サービスの一環として、給与日前に支払ってくれる「速払い」「週払い」に対応しています。また、キャリアカウンセリングも実施していますので、「これから自分がどのようになりたいのか」「どう働きたいか」といった疑問へのアドバイスも得られます。

会社との連絡は、「ブレイブ社内専用メッセンジャーアプリ」を用います。担当者との連絡、就業規則の確認、給与明細確認、速払いの申し込みなどがこのアプリひとつで完結しますので、派遣スタッフにありがちな孤立感も軽減されることでしょう(ブレイブ介護士)。

4-3.ベネッセの介護士お仕事サポート

ベネッセの介護士お仕事サポート

通信教育で知られるベネッセは、有料老人ホームや介護食の宅配でも知られています。もちろん介護の仕事の転職・派遣も手がけていて、これが「ベネッセの介護士お仕事サポート」です。「夜勤専任」「派遣のお仕事特集」など特設ページもあり、利用しやすい配慮がなされていますベネッセの介護士お仕事サポート)。

4-4.オー人事 スタッフサービス・メディカル

オー人事 スタッフサービス・メディカル

人材派遣会社として広く知られる「スタッフサービス」が手がける、介護職専門サービスが「オー人事 スタッフサービス・メディカル」です。これまでに培ってきた人材派遣のノウハウを活かし、介護職でありがちな悩みも選任担当者が受け止めてくれます。

未経験者や資格を持っていない方でもできる仕事を多く用意していますので、「はじめての介護の仕事」を得たいときに利用してみたい会社です(オー人事 スタッフサービス・メディカル)。

4-5.かいご畑

かいご畑

無資格・未経験者から介護の仕事を始めたいときは、「かいご畑」もおすすめです。介護の仕事に就くため取得しておきたい「介護職員初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士 受験対策講座」などの講座を無料(テキスト代は別途)で受講できます。

派遣のみならず、正社員・契約社員・パートまで幅広く取り扱っていますので、自分に適した働き方は何なのか、といった段階から相談が可能です(かいご畑)。

まとめ

介護施設や訪問介護では、正社員のみならず、派遣スタッフも現場を支える大きな戦力となっています。2017年現在、売り手市場とされているほど人手は不足気味で、それは介護の世界でも同じことです。そもそも人手が足りないとして知られている介護業界では、働ける時間・働ける日数に対応した「登録型派遣」で不足人員をカバーしようとしています。

今回は介護の現場における派遣という働き方についてご説明しましたが、特に次の5点はご記憶いただきたいと思います。

  1. 派遣とは、非常勤(非正規労働)のこと。「派遣切り」というマイナスイメージもあるが、知識・技術を持つ人がフルタイムで働けないときにメリットを生む
  2. 介護の現場、特に訪問系事業者の介護スタッフは、約6割が派遣という調査がある。必要なタイミングに必要な人材を確保するための措置として使われる傾向
  3. 派遣とパートでは、雇用主が違う。派遣は派遣元となる派遣会社に雇用され、パートはその施設を運営する会社に雇用されている
  4. 夜勤を専門とする派遣スタッフも少なくない。比較的仕事が楽で高収入、シフト変動がないので体調管理がしやすいというメリットが
  5. 介護の仕事を探すなら、介護に特化した派遣会社・転職サイトを利用。相談や資格取得などのサポート体制がしっかりしているので、ブランクがある人・未経験の人にも安心